新NISAの特徴
近年はFIREなどを推奨する風潮もあって、若者でも資産運用を始めている人が増加中だ。
資産運用と聞くと株など難しいイメージもあるが、こうしたイメージを払拭するために誰もが手軽に始められるハードルの低い投資が広まった。
それが少額投資非課税制度のNISAだ。
2014年から始まった制度だが、2024年の1月からはより投資しやすい環境の整った新NISAという制度がスタートしている。
新NISAの特徴はこれまでのNISAと比べてもさまざまなメリットがあり、より投資へのハードルが低くなっている。
たとえば、これまでのNISAでは非課税の保有期間が10年や20年と定められていたものが、新NISAでは無期限となっている。
これによって、長期間に渡り非課税の恩恵を受けながら資産運用を続けられるのだ。
また、新NISAでは口座開設の期間が撤廃されて好きなタイミングで可能となったため、将来的に資金の準備を始めたいと考えたタイミングで口座を開設して投資を進めることができる。
そして、新NISAに切り替えると現行NISAより税制優遇を受けやすい仕組みにもなっている。
現行NISAでは認められていない投資枠の再利用が新NISAで認められているため、成長投資枠で購入した投資信託や株式の売却時は取得分の非課税投資枠が翌年以降に復活する。
税制優遇を生涯に渡り受けられるのはとてもお得である。
新NISAのやり方
新NISAの始め方はとても簡単で、NISAを取り扱っている金融機関で口座を開設すればよい。
本人確認書類とマイナンバー確認書類があれば、各金融機関の公式サイトより申し込みが可能だ。
口座開設後は投資商品を選ぶことになるが、投資の初心者は経験者やネットで調べた上でおすすめ銘柄を選択するとよいだろう。
その後は積立の頻度や金額、引き落としの方法などの積立設定を行う。
頻度は毎日や毎月など柔軟に選択でき、金額についても100円から設定可能だ。
基本的には銀行口座から積立金額分を引き落とすことになるが、クレジットカードでの積立に対応した証券であればこちらを利用するのも便利だろう。
新NISAで注意するポイント
新NISAを始めるにあたって注意するポイントとしては、年間投資枠が増えたからといった無理な投資をしないことである。
今ある貯金をすべて投資に回してしまうと、元本保証もないため何かトラブルが起きた場合に生活苦に陥る恐れがあるのだ。
新NISAに限った話でもないが、大きな投資はあくまで資金に余裕がある場合に取り組まなければならない。
余裕がない場合は少額の積立のみを設定してしばらく様子を見てみるなど、賢明な判断が求められるのである。