皆さんは、「兄弟・姉妹」についてどのような印象をもっているだろうか。「うるさい」「嫌い」というネガティブな印象や「頼りになる」「仲良し」といったポジティブな印象を持っているのではないか。
私にも三つ年の離れた兄がおり、幼少期から憧れの存在であった。兄は現在、家庭を築き、実家近くに住まいをもっている。
今回は、その兄について触れながら過去を振り返ろうと思う。
私の兄はデキがいい
私の兄を一言で伝えるなら「デキがいい」が適切な言葉になるだろう。
兄は、自分の意見を主張するものではなく、ここぞというタイミングで最もほしい答えを提示してくれる人物である。また、面倒見も良く、私が学校で悩みを抱えた時もすぐに話を聞いてくれたのは、ほかの誰でもない兄からだ。
「大丈夫だ。心配するな」という、言葉に私は何度も心を支えられたものである。ほかにも、勉強をはじめ、スポーツ、レクリエーションなど、まさに文武両道という言葉が似合うような存在でもあった。
私だけでなく、誰が見ても兄に魅力を感じていたと思う。
私も自然に兄の影響を強く受けるようになり、仕草や口癖も真似することもあった。私にとって、兄は憧れであり、同時に「兄を超えたい」とライバル関係でもあったと、振り返りそう思う。
兄は趣味をもつのが苦手
私の兄は、飽きの早い性格である。そのため、趣味をはじめたは良いもの、一週間で飽きてしまったり、早い時は三日で飽きたりした時もあった。
どちらかというと、兄は要領が良いほうなのだろう。趣味をはじめた最初のうちは、楽しそうに夢中になっているのだが、ある程度趣味の醍醐味を知り、目途がついたころには、ほかの趣味に手をだしているのだ。
バイクもその1つ。最初は一人で楽しむようになり、次第に、友人を集めてツーリングをしたりオフロードバイクの大会に出場したりと、「これでもか」と思えるほど、趣味のバイクを謳歌していたのだ。
ところが、最初の数年間は非常に楽しそうにしていた兄は、どこかで目途をつけたのだろう。バイクとは無縁の趣味に没頭するになったのだ。現在は兄が使っていたバイクは、私のガレージ内に置いている。
兄を支える存在になる
過去を振り返りながら、私の思う兄は、魅力的な人物でもあるが、やはり、どこか欠点はあるということ。しかし、私はそんな兄がとても好きだ(もちろん家族として)。
家庭をもつ兄と独身の私とでは、ライフスタイルが大きく違うのだが、そんな兄を支えるように、私もなりたいと思った。