慶応義塾大学の大学病院に勤務していた著者が独立し、メンタルトレーニング専門の医師になった際に書かれた本である。
「スラムダンク勝利学」という漫画スラムダンクを題材にした本も書いている。
私がこの本を手に取った理由は自分をごきげんにする方法というタイトルに惹かれたからだ。
私は嫌なことがあるとずっと引きずってしまい、終始イライラしてしまうことが少なからずある。これは親や兄弟、友人から指摘されたことがあり、どうにかしたいと思っていた。
友人曰く人やモノに当たることはないが、近寄りがたいオーラが出ているらしい。社会人になってから落ち着いてきたと思うが、時々イラッとしてしまうことがある。
不機嫌になる理由を考える
この本では自分を意識してごきげんにするための方法が書かれている。
イライラしてしまうのは周囲が悪いのではなく、自分の中で勝手にネガティブな意味づけし不機嫌になってしまうというわけだ。
逆に楽しいと思うことはポジティブな意味づけをしている。両者の違いは過去に起こった結果によるものらしい。
そこで、不機嫌になる原因を理解し、不機嫌な時間を減らす努力が必要になる。
そのためには、不機嫌なことを周囲に話し、ためこまないことが大切。そして、自分の中で不機嫌の理由を整理することも重要とのこと。
まずは形から
不機嫌だと感じたら、口角をあげて笑顔を無理にでも作るだけでも効果があるそうだ。
脳は感情ではなく、笑顔の形を作るだけでも「楽しい」とだまされて、ごきげんになりやすい。
この情報を聞いてから、意識的に笑顔を作るようにしている。周囲から見れば怪しい人物だが、今は常時マスクをしているから気持ち悪がられることはない。
笑顔を作るようになってから、イラッとすることがあっても、深呼吸して笑顔を作れば、イライラを抑えられている。
不機嫌である時間を短くする意識も働いているかもしれない。
ちょっとしたことだけど、自分をごきげんにするための方法を持つことは、メンタルバランスを保つためにも効果的だと思う。