感情の老化とは

年齢を重ねると感情が老化してくると言われている。
例えば、「若いときなら感動して涙を流したような映画でも、今となっては少し冷めた目線で見てしまう。」、「自分の服装にこだわりがなくなり、気づいたら無地やモノトーンのものばかり着ている。」といったことだ。

早い人は40代からこうした感情の変化が始まると言われてて、物事に対する意欲がなくなり、アクティブとはかけ離れた生活を送ることになってしまう。
では、一体なぜこのようなことが起きてしまうのか。
それは、前頭葉の萎縮が原因である。

前頭葉の役割から考える

前頭葉は大脳の30%を占めるとても重要な部位で、5歳~20歳にかけて発達する。
老化による機能低下が最も早いとされていて、人によっては40代から萎縮始まるのだ。

前頭葉の役割は多岐にわたり、身体を動かす運動機能や、情報を保持しておく記憶機能、言語を操作するための機能などがある。
そして感情のコントロールや、新しいアイディアを出すことも前頭葉が担っている。

ここが萎縮してしまうということは、先程も言ったとおり感情の老化につながり物事への意欲や創造性がうしなわれてしまう。
そこで、前頭葉の老化を防ぐためにおすすめの対処法を2つ紹介しよう。

ファッションから脳に刺激を

まずはじめは、自分の服装から脳に刺激を与えるということだ。
感情老化の症状の1つとして、衣食住など生活全般のことに対して意欲がなくなるというのがある。

これを解消して脳を元気にしていくためには、自分の服装に注目してみると良い。
もしかすると、着る服を考えるのが面倒に感じてきているといったことはないだろうか。
そういった方こそ大胆なファッションに挑戦してみると、脳に刺激を送ることができるのだ。

例えば、赤やオレンジなどの明るい暖色系の色をとりいれてると、男性ホルモンが増加し意欲的になる。
色にこだわらずとも、いつもの自分とは違った服装で出かけるだけで、きぶんは高揚し程よい緊張も感じることができる。

日々の暮らしに少しの挑戦を

感情の老化が早まってしまう原因として、日常生活のマンネリ化というのがある。
常に会社でデスクワークをしている会社員や、1週間の行動がすべてルーティン化している主婦などはまさにその典型だ。
毎日同じことの繰り返しで、刺激にない生活を続けてしまうのは非常にまずいと言えるだろう。

そこで、日々の暮らしに少しでも新たな挑戦をすると良い。
なかでもおすすめなのが料理にこだわってみるということだ。
何年も同じ生活を続けていると作るものが固定化されてくるため、たまには凝った料理をしてみるのはどうだろうか。
料理をする作業からくる興奮や、新しい味からくる刺激はあなたの脳に活力を与えてくれることだろう。