人が生きていくうえで、一度は結婚の機会が訪れる。そのとき、そのチャンスをモノにできればよいのだが、なかなか思うよう進まないものである。

執筆している現在の私も、仕事の荒波を乗り越え、仕事に必要なノウハウに尽力した結果、結婚のきっかけをどんどん逃してしまい、独身の状態が続いている。

以前までは、結婚していない自分にコンプレックスを抱いていたが、最近では、今の生活でも悪くないとも思いつつある。

独身生活も悪くない

「結婚しているか、そうでないか」で、人間のステータスは分類できるものではないだろう。昨今は、「草食系男子」の言葉が話題を呼び、それに関連する「絶食系男子」、「植物系男子」などの言葉を度々耳にすることも多いものである。

草食系・絶食系・植物系などのような男性は、内気な性格であることや細い体型をしていること、恋愛に興味をもっていないなど、異性に関心がない、ひいては「結婚に対する意識が低い」など、多くの場合はネガティブよりの分類がなされているわけだ。

私自身も結婚をしたくないといえば嘘になる。しかし、一人で自由気ままに過ごすことも、思いのほか悪くはないものだ。趣味に没頭する時間が作れるほか、プライベートで他人に振り回される機会も少なくなる。

家庭を築くことも理想的だが、自分の自由な時間が少なくなってしまう点には注意されたい。自分の趣味や仕事のスケジュールが圧迫されない独身生活は、楽しいものである。

独身生活は趣味の幅が広げられる

家庭に捉われず、自分の時間を自由に作れる独身生活は、思う存分趣味に没頭できる。これは、時間だけでなく、金銭面の管理にも縛られることもないためだ。

例えば、スポーツや外食などが挙げられる。スポーツでは、ウォーキングやジョギングなどのコストが低いものから、ロードバイクやヨガ、ジム通いなど、比較的金銭面に負担をかける趣味もある。家庭を築くと、生活費や食費、育児資金によって、自由に使えるお金は制限されてしまうが、独身生活では、そのようなことを気にする必要はないのである。また、人脈を広げられる場所に足を運び、価値観の合う人と話すのも楽しい趣味になるだろう。

私は、営業の仕事をしているため、たくさんの人に出会い、色々な価値観を知りたい。さらに、出会いの場は、ビジネスのチャンスとなりえるきっかけにもなる。

趣味にお金はかかるもの、誰にもなにもいわれない点は気楽である。結婚して円満な家庭を築くことも、魅力的ではあるが、独身生活を貫き自分の趣味に時間とコストを投資するのも、よりよい生活の1つといえるのだ。